身体が不自由でも、介護が必要でも、行きたいところややりたいことはたくさんある。そんな希望を叶えてくれるのが、福祉タクシー「FOREST HOPE(フォレストホープ)」です。2024年7月にスタートしたという同サービスについて、代表の安井 雄一さんにお話を伺いました。
介護のプロが手がけるタクシー事業
FOREST HOPEとは
FOREST HOPEの代表を務める安井さんは、福島県双葉町出身。長年にわたり介護業界で活躍しており、介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)の資格も有しています。そんな安井さんがドライバーとなり、目的地での介助や付き添いまで対応してくれるのが、FOREST HOPEの福祉タクシーです。


福祉タクシーと介護タクシーの違い
実は、福祉タクシーと似た名前・内容のサービスとして、介護タクシーがあります。
「介護タクシー」は、条件を満たせば介護保険が適用されるものの、利用できる方は要介護認定を受けている方のみで、基本的にご本人しか乗車できません。利用目的も、通院、メガネや補聴器などの購入・修理、銀行での手続きといった、本人が目的地に行かなければならないものに限定されています。
「福祉タクシー」なら、一時的なケガで車いす生活をしている方など、要介護認定を受けていない方も乗車でき、ご家族やご友人の同乗もOK。目的も自由なので、旅行やショッピングにも利用可能です。
コンセプトは「行きたいを叶えたい」
FOREST HOPEを立ち上げた理由には、介護業界で働いていた際に、終末期にある方々の希望を叶えられなかったことに対する悔しさがあるといいます。
山登りが好きだった方の
「死ぬ前に山を歩きたい」
デパートでのお買い物が好きだった方の
「もう一回、藤崎に行きたかった」
同郷のおばあさまの
「もう一度地元に帰りたい」
……そんな思いを持ったままこの世を去っていく方々を見送る中で、「行きたかった」「やりたかった」と後悔してほしくない。自分自身も、そのサポートをできずに後悔したくないという思いで、独立することを決めたそうです。
また、看取り期だけでなく、高次脳機能障害を持った若い方が、趣味だった釣りに自由に行けなくなり、落ち込んでいる姿も目にしてきたという安井さん。「残念なことに、行政や介護保険に頼るだけでは、人の思いを叶えられないんです」と話します。
だからこそ、FOREST HOPEでは「行きたいを叶えたい」をコンセプトに掲げ、介護保険では対応できないことまでお手伝いしているのだそうです。


野球観戦や温泉旅行もお任せあれ
2024年7月にスタートしたばかりのFOREST HOPEですが、既に何人もの「行きたい」を叶えています。たとえば……
車いすのご夫婦で楽天モバイルパークへ
介護が必要な親御様と娘様、3人で一緒にみちのく杜の湖畔公園へ
などなど。事前に、車いすで利用できるトイレなどの場所を確認してくれるので、目的地に向かう道中も安心。現地では、入浴などの介助を行なったケースもあるそうです。


場所にも、心にも、もっとバリアフリーを
バリアフリーの必要性は、以前と比べれば認識されてきているものの、実際にはまだまだ整備が進んでいるとはいえません。そのため、身体が不自由な方やご病気を患っている方は「出かけづらい」「出かけられない」と感じてしまうことも多いのだといいます。
安井さんは、FOREST HOPEの福祉タクシーがあることで、誰もが「どこにでも行ける」と思ってほしいと話します。そして、当事者の方が積極的に出かけることを通じて、街全体のバリアフリー化が進み、周囲の人たちの意識も変わることを願っているそうです。
「事業をもっと大きくしたいという思いもありますが、それ以上に、笑ってもらえるきっかけを作りたい」という安井さん。純粋に人を笑顔にすることを目指すFOREST HOPEには、これからどんどんファンが増えていきそうです。

サービス情報
FOREST HOPE(フォレストホープ) | |
事務所所在地 | 宮城県仙台市青葉区本庁1丁目1-8 第一日本オフィスビル5階 株式会社旅日記内 |
電話番号 | 090-9749-7709 |
運賃 | 3,200円/30分 以後15分毎に+1,600円 ※ご乗車される方が何人でも運賃は変わりません。 ※出発地点(宮城県仙台市青葉区上杉6丁目8-35)を出発と同時に計算します。 ※仙台市街発着の場合はメーター計算となります。 ※高速代や駐車場代が発生する場合はお客様負担となります。 ※22時~翌5時は、深夜料金として2割増しとなります。 |
https://www.instagram.com/foresthope.taxi/ | |
エキテン | https://www.ekiten.jp/shop_58609964/info/2399175/ |