すがとよ酒店は、「贈り物のお酒なら絶対ここ!」という地元の方から、「気仙沼に来たら必ず立ち寄る」という観光客の方まで、根強いファンがいるお店。実際にお店を訪問して、その魅力を深掘りしてきました。
いざ、すがとよ酒店へ!
東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼市鹿折(ししおり)地区。区画整理で新しくなった街並みを進んでいくと、「ローソン」と「幸楽苑」という2つのチェーン店の間に、和の雰囲気を漂わせる建物が見えます。創業100年以上の老舗酒屋、すがとよ酒店です。

さすが「酒屋」の品揃え
迎えてくれたのは、女将の菅原 文子(すがわら ふみこ)さん。「ようこそいらっしゃいました。どうぞお好きに見ていって!」という明るい声に促されて店内へ入ると、日本酒をメインに、焼酎やワイン、ウイスキーなど、たくさんのお酒が並んでいます。
数あるお酒の中でも、「やっぱり気仙沼の地酒が人気」とのこと。市内にある「男山本店」と「角星」という二つの酒蔵のお酒は、定番品から季節・数量限定の品まで、幅広く取り扱っているそうです。もちろん、気仙沼市外、宮城県外の銘酒も揃っています。


人気の二大理由
お酒「愛」があふれるトーク
これだけ種類があると「どれにしよう……」と悩んでしまいそうですが、お酒選びもしっかりサポートしてくれるところがすがとよ酒店の魅力。特に、文子さんの息子で店主の菅原 英樹(すがわら ひでき)さんのお酒に関する知識は豊富。味だけでなく、お酒が生まれた歴史や物語まで教えてくれるので、「この話が聞きたくて」とお越しになるお客様も多いのだとか。
唯一無二の手書きラベル
そして、女将の文子さんの“書”も、すがとよ酒店の大きな魅力の一つ。特に、「きもちラベル」という、手書きでオリジナルのラベルを作成するサービスは大人気!「この世に一つしかないプレゼントができる」と、結婚祝や退職祝などの贈り物の際に利用されているそうです。書く内容や文字の配置を相談して、一枚一枚心を込めて書くので、お渡しまでの期間や価格は応相談。ご注文の際は、事前のお問い合わせをオススメします。


東日本大震災。そして現在へ
継続か、廃業か
そんなすがとよ酒店も、東日本大震災の際には岐路に立たされたといいます。文子さんは、ご主人と義両親を亡くされ、店も全壊。周囲からは「もう小売店の時代ではない」と、店をたたむことを勧められたこともあったそうです。
それでも、「スーパーやコンビニ、ネット販売にはない魅力があるはず」と、お店の存続を決意したすがとよ酒店。仮店舗を経て、2016年12月に今の場所で再出発を果たしました。現店舗の2階にある小さなホールでは、お酒を楽しむ会やミニコンサートも開催しているとのこと。「被災地で必要とされる場所、人と人が商品を通してつながる場所にしたいと思ったんです」と、文子さんは話します。
小売店にしかない魅力を
「それに、“あそこに行って買ったんだ”」という特別感も小売店ならではですよね」と続ける文子さん。お酒に関する説明や気持ちラベルといったサービスはもちろんのこと、筆書きの熨斗や華やかなラッピングを施したり、持ち帰り用に手作りの紙袋を用意したりと、細やかな気配りがあふれていました。


気仙沼市のご当地ゆるキャラ「ホヤぼーや」のグッズや、お酒のラベルをコレクションできる「御酒印帳」などの雑貨、お土産にもピッタリな食品類もあるので、お酒が飲めない人も楽しめます。「“入ったら何か買わなきゃ…”なんて思わなくていいから、気軽にどうぞ」と話す文子さん。一歩足を踏み入れれば、お酒との縁だけではなく、人との縁もつながっていくような、あたたかいお店でした。

店舗情報
すがとよ酒店 | |
住所 | 宮城県気仙沼市新浜町2丁目3-6 |
電話番号 | 0226-24-1111 |
営業時間 | 9:00~19:00 ※日曜日は17:00まで |
定休日 | 木曜日(8月・12月、イベント開催時は営業) |
https://www.instagram.com/sugatoyo.saketen/ | |
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